2017-11-15

絵屏風のごと錦せる遠峰かな

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絵屏風のごと錦せる遠峰かな みのる


広島の波出石品女さんをお訪ねしたときに、阿波野青畝先生の愉しい逸話をお聞きしました。

穏やかな吟行日和に恵まれたある日、同行されていた奥様に、『こんな句ができたよ』とお見せになられたそうです。その句には、蝶々が詠みこまれていたようで、奥様が、

『蝶々なんか飛んでいないでしょ』と言われたそうですが、つかさず青畝先生が、

『じい〜とよく見てみ、蝶々が飛んでいるように見えんか?』 とおっしゃったというのです。

静かに風景を眺めながら心を通わせておられた青畝先生には、楽しそうに蝶々が遊んている様子がまなうらに浮かんだのです。

俳句の目を養うことの大切さを覚えさされるお話ですね。

2017-11-15